アンクラージュに
ついてAbout ANCRAGE

　私は大阪市南区（現在の中央区）の時計宝石店の三代目として生まれ育ち、昭和５２年４月より独立開業致しました。
“ANCRAGE（アンクラージュ）“とはフランス語で「停泊、碇泊」と言う意味があります。お客様にいつでも気軽にご来店頂きたい、そしてゆっくりとお寛ぎ頂ける店にしたいと願い名付けました。
フランス語の名に相応しく、店頭に並べる大胆かつ斬新なヨーロピアンデザインのジュエリーが、その一年後にファッション誌やブランドで見られる事もしばしばあります。
　私は宝石が大好きで、特に珍しい石、美しい石を世界各地に追い求めてきました。
綺麗なルビーが採掘されると聞けばわずかな情報を頼りに、外国人が足を踏み入れるにはあまりにも危険な地域にも行き、通じない言葉で交渉を重ね、なんとか目的のルビーを手に入れ無事、帰国したこともありました。
困難を乗り越えて入手した宝石を披露し、お客様の感嘆の声を聞き、目の輝きを見た時が、何よりの歓びで苦労を忘れる瞬間です。
また、お客様からこんなレアストーンが欲しい、こんなデザインにして欲しいと、リクエストを頂いた時は、じっくりとご要望を伺います。そしてアナログで古臭いやり方しかできませんが決して妥協はいたしません。
祖父、父から受け継いだ職人魂がそうさせるのでしょうか。
私のお客様に喜んで頂きたいと強く願う気持ちに、従業員も賛同して日々、努力しております。
そんな、古くて新しいアンクラージュで、沢山の素晴らしいお客様と出会え、支えてくれる仲間がいる。言い尽くされた言葉ですが、「私の人生そのもの」です。

これからもアンクラージュを、末永くよろしくお願い申し上げます。
山　本　憲　一